この度2019年11月1日をもって弊社のTAMA FLEX事業を「株式会社タマフレックス工業」へ吸収分割により譲り渡すことになりました。引続きTAMA FLEXを御愛用して頂きたく宜しくお願い致します。
三菱伸銅株式会社（以下、当社とする）の開発合金であるPbフリー快削銅合金「エコブラス」のグローバル累計販売量が、平成28年末に20万トンを突破した。2014年2月に10万トンを突破してから、約2年10カ月と短期間で達成しており、そのペースは上がっている（当社調査）。20万トンの内訳は、米国：4、欧州：3、日本：3（当社中国子会社販売含む）の割合で、特定の地域に偏らず、グローバルに伸張している状況。
エコブラスは、ひと足早くPb規制がスタートした米国市場で、飲料水用機器のスタンダード素材としての地位を確立したが、人体に対する安全性・環境意識の世界的な高まりに伴い、幅広い用途で採用が進み、今般のような販売量に到達したと考えている。
更に累計販売量20万トンによるPb削減効果は6,000トンを上回ると試算しており、人体に対する安全性向上や環境負荷低減の社会的要請にも大きく貢献していると自負している。
エコブラスは、Pbの代わりに人体に無害かつ地球上の土壌に豊富に存在する「Si」を添加した合金で、環境面のみならず、原材料の安定供給においても低リスクである。加えて優れた加工性、耐食性、耐摩耗性、耐熱性、更にステンレス鋼に匹敵する高い強度も兼ね備えており、これらの優れた特性により、従来のコンベンショナルな伸銅品の枠を超えて、部品、部材の軽量化・ダウンサイジング・薄肉化、高性能化を図ることが可能となっている。
また、エコブラスは、押出棒、連続鋳造棒、インゴットと基本的な素形材供給から、優れた鋳造性、熱間鍛造性をいかしてニアネットシェイプでの供給も実現しており、トータルでお客様のプロセスコスト低減に適う、幅広い加工方法を提供している。
当社は、益々高まる人体への安全意識、そして、ELV・RoHS指令をはじめとする環境規制の世界的ニーズに応えるべく、エコブラスをプロセスソリューションとともにお客様にご提案し、人と社会と地球のために貢献していく。
以上
