C151は純銅に0.1%のジルコニウムを添加した銅合金です。単純な成分で高導電率を維持しつつ、強度と耐熱性を向上させることに成功しました。
ICリードフレーム、トランジスタ用リードフレーム、各種半導体パッケージ放熱板等
自動車用端子・コネクター、ジャンクションボックス、バスバー、大電流を必要とする導電部品
C151の化学成分は以下の通りです。
単純成分ですので導電性に優れています。
(重量%)
Zr | Cu |
---|---|
0.1 | 残 |
C151の物理的性質は以下の通りです。
特性 | 代表値 |
---|---|
比重(293K) | 8.9 |
熱膨張係数 (×10-6/K:293~573K) |
17.7 |
熱伝導率 (W/(m・K):293K) |
360 |
体積抵抗率 (μΩm:293K) |
0.018 |
導電率(%IACS:293K) | 95 |
縦弾性係数(kN/mm2:293K) | 121 |
導電率と強度、耐熱性のバランスが優れた高導電性銅合金。製造工程の改良により強度と耐熱性をさらに高め、次世代自動車向け端子、バスバーに使用されています。
C151SはC151に特殊な製造工程を通すことでさらに高強度化したものです。
自動車用端子・コネクター、ジャンクションボックス、バスバー、大電流を必要とする導電部品
C151Sの化学成分は以下の通りです。
単純成分ですので導電性に優れています。
(重量%)
Zr | Cu |
---|---|
0.1 | 残 |
C151Sの物理的性質は以下の通りです。
特性 | 代表値 |
---|---|
比重 (293K) | 8.9 |
熱膨張係数 (×10-6/K:293~573K) |
17.7 |
熱伝導率 (W/(m・K):293K) |
347 |
体積抵抗率 (μΩm:293K) |
0.020 |
導電率(%IACS:293K) | 88 |
縦弾性係数(kN/mm2:293K) | 121 |
右にC151Sの残留応力率を示します。
C151Sは、近年のハイブリット車、EV車等による大電流用途の電装部品(ジャンクションボックス等)の小型・軽量化に寄与する高い耐応力緩和特性を有しております。
暴露温度:150℃
曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に直角
曲げ応力:0.2%耐力の80%
圧延東京グループ TEL:03-5252-4956
圧延大阪グループ TEL:072-233-9240
押出グループ(東京) TEL:03-5252-5202
押出グループ(大阪) TEL:06-6355-5101