三菱マテリアルの無酸素銅線
三菱マテリアルでは1952年以来、高品質な銅荒引線を製造しております。半世紀以上にわたり蓄積された豊富な経験、製造ノウハウを背景に、様々な用途に最適化した銅荒引線や銅線材を開発、供給してきました。
特に当社のコアコンピタンスである無酸素銅製造技術を活かして開発した無酸素銅線および無酸素銅ベースの合金線が、ROXシリーズとなります。
ROX®とは
大阪製作所堺地区では2000年にSCR※方式を用いて世界で初めて無酸素銅荒引線の製造に成功し、高品質な無酸素銅線及び無酸素銅ベースの合金線を実用化しました。ROXとはSCR方式により製造される当社無酸素銅荒引線の登録商標です。
※Southwire Continuous Rod
ROX®-OF
ROX-OFは酸素含有量が5ppm以下あるいは10ppm以下の極低酸素レベルを実現しており、タフピッチ銅と比較して水素脆化のリスクが極めて低い製品です。また、当社独自の製造管理技術により表面欠陥が少なく、平角線・セグメントコンダクタ※用途で高い評価を得ております。巻線・整流子・モータなどの車載用途でもラインアップされており、高電流・高信頼性が求められる分野で広く採用されています。
※セグメントコンダクタとは平角線を分割した導体を接合して巻線を構成する方式で、モータの高効率化・高信頼性に寄与します。
ROX®-AG
ROX-AGはROX-OFに銀を添加することで耐熱性を高めた無酸素銅ベースの合金線であり、高温環境下でも機械特性が低下しにくい点が特長です。さらに極低酸素(含有量10ppm以下)と銀成分との相乗効果により、安定した電気特性を実現しております。整流子片やモータ巻線などの熱負荷と信頼性が同時に求められる用途で豊富な実績を有しています。
ROX®-CPH
ROX-CPHはROX-OFにコバルトおよびリンを添加することで高強度、高導電性、高耐久性を実現した高機能銅合金線となります。適度な伸びと高い引張強度を有し、細径化・軽量化が求められる自動車用ワイヤーハーネス用途で採用されています。また、繰り返し応力がかかる環境でも安定した性能を発揮することから、ロボットケーブル用途での実績も有しており、今後発展するフィジカルAI用途での活用も期待できます。